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魔法の水の効き目はいかに?

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ガラスに保護されて育つ白菜

ソラマメ 10月14日播種
 何も育たないはずのイギリスの冬の菜園なのに、私の畑では日本野菜がなんとか育っています。いったいどんなテクニックを使ったからなのかと、ジョージが私の区画にやってきて尋ねました。よその菜園を観察してあれこれ情報を集めているのは私だけではないようです。
 実は私にもこれといったはっきりした理由は分らないのですが、たった一つ今までと違ったことをしたのが水でした。いらくさを腐らせた水を撒いたのです。葉を触るとちくちくと痛い雑草ですが、栄養たっぷりの草だときいていましたので腐らせたら役に立つのではとの私の読みが当たったとしか考えられません。
 と言うわけで春菊やほうれん草、小松菜、かぶといった葉ものがはるか祖国を離れたイギリスの土に根を張って健闘しています。今年例外的に日本でなくこの地で新年を迎えた我が家では、正月のお雑煮に誉れ高い小松菜が一段と美味しさを添えたのでした。
 いつも私のために知恵や力を貸してくれるロイにこれらの葉ものを分けてあげようといっても彼は肩をすくめて辞退します。何分にもぐたぐたに煮込むだけの料理法しかしないし、味付けも塩コショウだけでは残念ながらおいしさも解りっこないでしょう。
 写真の白菜はここではチャイニーズキャベッジと呼ばれています。最近ではスーパーの棚のレギュラーメンバーで、生のままサラダにして食べたり、エスニック料理が好きな人たちが買っているようです。



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