’０５年７月記
　アスパラガスにつく虫の話です。
　今年の収穫はもう終わり、今は根を大きくするために葉を茂らせています。そこに現れるのがかくれんぼをする虫アスパラガスビートルです。
　それは葉を食べる害虫なのですが、まだそれを見たことがない初めての年にその話を聞いたときはうそではないかと疑いました。だって、こちらからその虫を見ると茎の裏に隠れて人間が裏に行くとまた反対側に動くというのです。
　確かにその害虫は私が近づくとかくれんぼをしました。それだけでなく涼しげに茂るアスパラの葉に囲まれて結婚式を挙げ子孫を残すのです。生まれた子供たちは美しく芽生えたやわらかい葉を這い回ってきれいに食べつくし、固い茎だけ残すのです。
　日本にこの虫がいるのか、日本のアスパラガスの栽培法を送ってもらったのですが特に害虫への記述はありませんでした。
　こちらでの退治法としての一つにデリス（東インド諸島に産するマメ科植物）の根からつくった殺虫剤をまけとかいてありました（これは虫の写真が出ている本とは別のところからの引用です）が、私はほとんど何もせず、それでも翌年には収穫できています。多分生産量を最大にするには薬も必要でしょうが、完全な無農薬を目指していて量を気にする必要が無いからこれで済むでいるのでしょう。
　アスパラガスは一度植えると３年は収穫を我慢しなければなりませんがその後は１０年以上（ある本には２０年！とありました）収穫できます。植える場所さえあれば楽に育てられる野菜です。