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ラナービーンズの花が実になりません

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 05年7月記
 ラナービーンズのたねを見ると日本の“むらさきはなまめ”と同じような色、形で、煮豆にしてもおいしいです。
 どこでもだれでも育てる人気1番の野菜で、平たい若いさやを食べます。赤い花は花壇にも似合うと推奨されています。
 播種は直播だと霜の恐れのなくなる5月末になりますから、皆室内で早めに苗を作っています。今年ある人が早めに畑に播いたらいつまでもおりる霜にやられて、植え直しをしていました。今年の霜は特にきつかったのです。
 ここにきて順調に育っているのですが、よく見ると花はよく咲いているのに実の付く歩留まりが非常に悪いのです。私が水不足だろうか、あるいは暑さのせいかとロイにききました。ロイの説によるといやそうじゃないミツバチ不足だと言うのです。
 ミツバチとは思わなかったので家に帰って本を広げてみました。
そこには受粉のことは気にしなくて良いとあります。あれは昔の女たち(old wivesの単語が使われています)の“お話”だから気にするなと書いてあります。これはロイには言えないですが、こうなるとやはり原因は気候となります。暑いと実が出来ないのです。
 6月のウィンブルドンテニスマッチの頃、30℃を越す暑い日が続きました。そして7月の中旬に、30℃を越す日が少し続きました。20日現在しばらく23〜25℃の平均的な気温になるそうですからまた状況は好転するでしょう。
 日光に飢えているここの人たちは30℃にもなると皆大喜びします。私の家でも夏がきたと大歓迎ですが、通常そんな暑さはせいぜい1週間くらいしか期待できません。ここにきて地球温暖化が現実の問題になってきていますから、昨年もけっこう暑かったし今年の夏の予想も高温だといわれています。この先どうなることかわかりませんが、暑ければ暑いでトマトナスなどはよくできることになります。
 何年も前に姑がイギリスを訪れ、ラナービーンズがおいしいから
種子をちょうだいと言われ、九州では暑すぎて無理だからと断わったことを思い出します。したがって日本ではこの種の豆は高冷地で栽培されています。自然は本当に律儀です。
 私はこのラナービーンズを、現地風にさやで食べるだけでなく
種子即ち豆としても収穫して煮豆にして楽しみます。



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