コンサバトリーの夏の暑さを防ぐ工夫として、いろいろ考えました。
1　工事のオプションにあったガラスの屋根の下の日よけ
　これは当然はじめから取り付けてもらいました。
　しかしこの程度では無いに等しい！？
2　季節によって開け閉めするキャンバス地の屋根をガラス屋根よりずっと高い所に取り付け、ガラス部分をカバーするように二階のベランダから張り出させました。
　まるでヨットのようにロープで引きだしたり閉じたりします。
3　東西の窓は太い材料でできたよしずで日差しを遮る
　コンサバトリーを囲む4箇所にキャンバス屋根のための太いアルミの柱があったのを利用してそこに下げました。
　東と西の濡れ縁の先にちょうどよくよしずは垂れて、縁側と室内にほどよい影ができます。はじめはよしずを普通の使い方通りに立てかけたのですが、足元がうるさくて、横向きに下げました。そして私はすきまを通して外を見ながら、恐れ多くも御簾を通して外をごらんになったかつての貴人の気分になるのです。
4　コンサバトリーの屋根を覆うような大きな落葉樹を植える
　既にエゴの木とかの樹木は植えましたが、屋根を覆うように大きくなるのには時間が必要です。なにしろ家も庭もできたばかりです。
　しかしこれでも、真夏の暑い日中にはゆっくりと坐っている気にはなりません。まあ、本建築の家のなかでもエアコンなしではつらいときがあるのですから、この程度かなと思いつつ……。ある日二階のベランダに出てその熱気の凄さに驚きました。それに比べたらコンサバトリーの中はずっと穏やかな暑さ。私の工夫はまんざらじゃアないわいと、効果の程ににんまりしたしだいです。