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干し柿あれこれ![]() |
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白い粉をふきださせる方法 出来上がった干し柿に糖分の結晶の白い粉をふきださせるにはこうしたら良いと、近所の『万能主婦』が教えてくれた方法があります。それは密閉容器にきちきちに並べて押し込んで蓋をして、冷蔵庫にいれておくのだそうです。正月には真っ白に糖分がでてくるそうです。 渋い柿が甘くなる理由 渋味の元のタンニンが干すことで不溶性になって舌が感じなくなるのです。干すことで甘ガキよりももっと甘くなるのですから大したものです。そのタンニンは、お茶の場合と同じく鉄の吸収を妨げるので貧血の人は食べすぎないように気を付ける必要があります。またカロリーもそこそこありますから、いっぺんに沢山食べない方が良いようです。 楽しみ方 ふつうにお茶受けやおやつにそのままいただく。 味も栄養も満点です。何とも言えないしっかりした甘みは“滋味”という言葉がぴったりの様な気がします。 亡き母は、大根のなますをつくるとそこに切った干し柿をいれ、自然の甘みや食感の変化を加えていました。ですから私もなますを作ると必ず干し柿を加えます。 お菓子の材料としてブランデー漬けにしたりそのまま切ってケーキなどに加えることもできます。 中国産と国産 まだ英国に住んでいたころに一時帰国した時は、まず横浜に滞在しました。年末には季節がらなますを作ろうとして太い大根と彩り用のにんじんを購入し、干し柿も探すのですが、安い商品は中国産のものでした。やわらかく仕上げられているあんぽ柿は別格で高価ですが、しっかり干されて堅く仕上がったものも国産は高い値がついていました。 今では“国産の高価な干し柿”を自分の手で作り出しているのですから、私にとってはとても誇らしいことです。ましてや、その実があやうく鳥のエサになってしまいそうだったのをおいしい食物としてよみがえらせたのですからなおのことです。出来上がったものは本当のところ小ぶりだし、タネはあるしで商品として通用しそうにはありませんが、でも都会の友人や身内の間ではおいしいと大人気です。 柿の実はわざと少し残しておく? 高い所にある実は鳥のために残すときいたことがあります。なんだか優しい話ですが、一方で柿の木は枝が折れやすいともききました。折れやすいから高い所には登るなという戒めで、「鳥のために残せ」となったのでしょうか? 果物の剪定は高く育ってしまうと収穫の際なにかに登る必要がでてきますから、手の届く高さに仕立てるのは大事なことでしょう。私は小さなビワの木の苗を植えてそれが伸び始めた時に枝を縄で引っ張り、足元でブロックに結びつけました。木は杯状に広がって光を浴びやすく、収穫も楽でした。但し、剪定は毎年やらなければならないので、美味しい実をいただくためにはやはり心配りと手はかかりますね。 柿の木でゴルフクラブ 柿で思いだしたのですが、在英中の話で夫が日本から見えた方へのお土産だといって柿の木のゴルフクラブを購入していました。本当の木でつくられたそのクラブはとても美しかったです。でもその時のクラブはパターだけでしたから、実際にプレイするのかどうか。単なる記念品のようです。ゴルフクラブと言えば金属製しか知らなかった私には、かつて柿の木のクラブが主流だったなんて驚きでした。 なおこの際はパーシモンという英単語を使っていましたが、ロンドンでは果物の名として「かき」も一般に使われていました。 ![]() |
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