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春の使者

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顔を見せたふきのとう

摘んだふきのとう
春いちばんのふきのとうとスノウドロップ
 2018年の冬はシベリアからの強い寒気が列島にまで下りて来て日本海側は記録的な降雪量になり、九州各地でも降雪ばかりでなく水道管の破裂を心配する低温になっています。ですから春はまだまだ遠いと思いこんでいましたが、気が付いたらふきのとうがたくさん出ていました。4,5月に主に葉柄を食べますが、この時期は花の蕾の集まったものを採って食します。
 思いだせばイギリスでは2月になるとスノウドロップが春の使者のように群れて咲いていたものです。一つ一つは小さい花で、1茎に1花しかつけず数がないとさびしいですが、彼の地では地の下で球根が増えていくのでしょう、たくさん集まって咲いて遠目にはまるで雪の吹きだまりのように見えました。残念なことに日本では気候が合わないせいか、なかなか増えなくていつの間にか消えてしまうとききました。名前が似ているスノウフレークというのがありますが、こちらは日本でも毎年花を見せてくれます。開花期が暖かくなってからで、寒さの中に健気に花を見せるスノウドロップの感動とは別の味わいです。

ふきのとうを味わう
 庭先で食べられるものが摘めるという環境は、やはり都会育ちの私にはことのほか嬉しいものです。さっそく採ってふきのとう味噌をつくりました。ごはんのお伴になによりです。春先の苦味は薬膳でも特に身体に良いと言われています。

材料
 ふきのとう
 菜種油(これは福岡県みやま市でつくられた100%国産のものを使用しました)
 酒
 みりん
 さとう

つくりかた
 ふきのとうの外側のきれいでない葉を数枚取り除いてから小さく刻む
 その際灰汁が強く直ぐ黒くなるので手早くすること
 油を引いたなべでいためて調味料をいれる
 調味料の量は好みの味になるようにいれる

 ほかの食べ方としてはみそ汁に刻んで入れたりてんぷらにもできます。
 いずれにしても香りと苦さがありますが、それこそふきのとうの持ち味です。



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