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味噌を作って遺伝子操作の大豆を考える

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 5月の中旬にようやく味噌を仕込みました。

 例年は3月ごろにする仕事が今年は大分遅れて、ようやく私にとってのビッグイベントの一つをやりとげました。この仕事はもう40年近く続けているのですが、市販の味噌は「時間をかけて本格的に発酵させていない」と読んだものですから、“本物の食材”をと、自分で作り続けているわけです。

 実は昨年の春に作り置きの味噌を使い終えてしまって、めったにないことですが市販のものを買うはめになっていました。品質の良いものが欲しくてスーパーで一番値段の高いものを求めたのですが、残念なことにおいしくありません。数回試した後デパートで買ってみたら、いつもの味に似ていてほっとしましたが、やはり値段が高いのです。1キロ4ケタの数字でした。だとしたら、私の味噌は高価なものだと相棒に自慢したところ、彼はどの味噌も大した違いはない、と申します。この反応はいつものことですから反発もしませんでしたが、私はじぶんの舌を信じるしかありませんので、今年も勇んで作ったわけです。

 材料     大豆
        米麹
        塩
        水

 他に、発酵させる長い時間が必要です。ここがおそらく商品を作る側のネックになるのでしょう。ゆっくりと発酵させれば当然値段に反映します。でも自家製は時間を気にしないで家のなかに放っておけば麹菌がやってくれますので、美味しい味噌が出来上がるという訳です。

 『手前みそ』という言葉がありますが、うちの味噌が自分で思うほど美味しいかどうかは問題ではありません。材料が本物だと言うだけで満足です。市販の味噌の大豆が遺伝子組み換えでないかは確証がとれませんが(材料の5%までならわざわざ遺伝子操作した大豆を含むと言わなくてよいのですから)、自分で用意すればはっきりします。そこで大豆は北海道産だとか、佐賀産だとか、国内のものに拘って購入していましたが、今年は新聞から情報を得て福岡県で作られたもので作りました。



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福岡県