目隠し用のジャスミンをすでにご紹介しましたが、２０１４年に植えたハーデンベルギアが壁状に広がって、２月の後半から見事に咲き始めました。隣家との目隠し用に植えたのが大成功です。　これに行きつくのにしばらくかかりましたが、それは境界部分に先代からの植え込みがあって新しく何かを植えこむ余地がなかったからです。普通の樹木で生垣をつくる場合に見込まなくてはいけない土地の奥行きがとれないわけですから、厚みのない壁みたいに仕上げるしかないのです。

　その場所に欲しかった目隠し用植物の条件はこのようなものでした。
　○前述のように、境界線を横から見て幅を取らない仕上げが出来る
　○冬でも目的が達成できるように常緑であること
　○よくある常緑樹には高木が多いが、高く育ち過ぎず手入れが楽なもの
　○緑だけでなくできれば花も楽しめたらうれしい

　この条件を満たすものはつる性の植物ではと思いつき、いきあたったのがハーデンベルギアでした。

　○マイナス３度くらいまで大丈夫　これなら植えっぱなしで冬を越せます。
　○冬でも葉を茂らせているもの　

　この常緑と言う条件が難かしかったのです。その境界線の並びのキウイを茂らせた部分は冬になると葉が落ちて丸見えになっています

　○花はまるで胡蝶蘭を小さくしたようなかわいさ
　○つる性だから壁のように仕立てられる

　今この目的は完璧に達せられて、この春も可愛らしい花が良く咲き、訪ねてみえたかたからは「あの花はなんですか？」と訊かれました。
　植え付けてから５年も経ったのですが、一昨年くらいからひろがり始めて今年はたった１株なのに壁の幅が６メートル以上に広がっています。広がるのに時間がかかったのはたくさん他の植物があったためかとおもっています。
　
※みんなの趣味の園芸　から引用
コチョウランを小さくしたような愛嬌のある花が、連なるように穂になって多数咲きます。花径は1cmくらいです。つる性の常緑低木で、堅い革質の葉をつけ、各葉腋から花穂を伸ばします