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月下美人の花をたべました

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いただいた時の姿

雄蕊とめしべを取り外したところ。雄蕊は華やかできれいです
 うっとうしい長雨続きでしたが『月下美人の花を食する』という人生初めての体験で、心の中はかなり興奮しました。“師匠”が彼の“山”に置いたポットでたくさん咲いたからと月下美人の花をとどけてくださったのです。
 その“山”とは、彼が引退後に近くの山の一部を購入してご自分で重機をつかって斜面に4段くらいの段々をつくり、小さい家や塩炊きのかまどや何種類もの果物、野菜、シイタケ,そしてハチの巣箱などを置いて毎日を楽しんでおいでの師匠の“遊び場です。
 そこで咲いた月下美人の花をこれは食べられるから、と届けてくださいました。
 変わったことがあれば逃さない私は、その日の夕食にさっそく料理しました。花からおしべめしべを取り除き、花柄はいっしょにつけたままさっと茹でて、酢のものにしました。とりたてて言うほどの個性的な味はなく、ぬめりと花弁のしゃきしゃき感が印象に残りました。
 新型コロナヴィールスとの戦いと、激しい梅雨でたくさんの被災者をうむ大変な災害のなか、春からずっと“自宅での自粛”の日々でしたが、外出できない分、私はしなければいけないのに出来ないでいた仕事にずっととりかかりきりでした。2か所の物置の片づけや庭の溜まっていた仕事をこなすのに精いっぱいでした。そんな中で今回は何とあの花を料理して口に入れたのです。
 いつのことだったか、あるお宅で「月下美人が今夜咲くから」とお招きを受けてじっと開花を見守り、その神秘的にも見える出来事を愛でながら香りを楽しんだ時とは大分趣の違った、これはこれで記憶に残るちょっとした“イベント”になりました。

写真撮影日 202007/17



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